人生に疲れ、闇の中でセミリタイアを願う

30代で癌に侵され、治療して会社に復帰したが肺に転移し、再度治療後会社に復帰するもパワハラでうつ病となり退職。人生に疲れ働く気力を失う。もはや不労所得しかない…株式投資で配当金生活を叶えてみせる!

健康を犠牲にして、手に入れた金がたったの2000万円part6

契約先から、ダメ出しをもらった俺は、しばらく悩んだ。

業務中、契約先担当者は、同じ一室にいるので常に私を見ている。

 

常に視線を感じる…
物凄いプレッシャーだな…

 

今までいくら努力しても変われなかった俺がどうやって変わるというのだろう。

答えのない迷路にハマった感じだよ。

 

社内にいる上司に相談したところで、答えが出るわけじゃないしなぁ。

答えが出ないまま、時間だけが過ぎていく…

 

結局、俺の頭じゃ考えても結論でないよ。

もう変われないものは変われない。

 

できる人は、努力すれば変われるのだろうけど…

もうなんか考えるの疲れたから変われなくてもいいや。開き直るしか…

 

変われないから、役者になったつもりで、演じよう…

演技には自信がないけどそれしかないもんなぁ。

 

俺は頼れる責任者を演じ始めた。
自分を追い込む為に、自分の頭には常に銃口が突き付けられていると想像していた。

 

ちゃんとやらないと殺られるぞ!引き金を引くぞと!徹底的に甘えを排除し、自分に厳しくして追い込んだ…

全ては頼れる責任者を演じる為だ…

 

契約先担当者が見ている前では、部下がミスや失敗をした時に契約先が聞こえるような声で叱りつけたり、叱るだけでなく指導もした。

 

業務についても駄目な部分を廃止して、変更し業務の効率化を図った。

そして、問題が発生した場合は逐一契約先に報告し、報告だけではなく、実際に行った対応と今後の対策や新たな問題点についても積極的に具申提案した。

 

常に業務のレベルを上げる為に部下への研修強化、マニュアル作成も行った。

やれることはやり尽くした…

 

契約先は嬉しそうに何度も頷いている…

これでいいのか…


俺こういうの疲れるなぁ。

人を叱りつけたりするのは、正直嫌だし。


俺ってなんか嫌なやつだよな。
部下から嫌われるよな。

 

要は契約先は、責任者の俺に嫌われ役になって職場全体に緊張感を持たせて、業務に励みレベルを高めていきなさいよってことか…

 

仕方がない。部下を叱ったらあとでフォローしておく感じにしよう。
よし、『飴と鞭』作戦だ。

 

さらに俺は、意識的に声を大きくし、自信があるように見せかけ、自分なりに頼れる責任者というのを必死で演じ続けるしかなかった…

 

でも加減は難しかった。
なんか、役者になったつもりで演じているとだんだんと自分に酔ってしまってエスカレートして強く言い過ぎてしまうことがあった。

 

部下もかなり凹んでいる。しまった…やり過ぎた…


強く叱ってしまった時は、後で『さっきは強く言い過ぎた、ごめんな。』とフォローを入れたり、昼飯誘ったり奢ったりで正直言ってそんな柄じゃないし面倒だった…

 

そんなこんなで役者魂が芽生えた頃、なんかわかったような気がした。

もしかしてこれが答えだったのかな?


変われないなら、別人になったつもりで演じればいいのかな?
これが変われたということと同じことになるのか?

 

まぁあくまでも自分なりに考えた結果がこれなので、正解かどうかはわかりませんが…

しばらくすると、例の契約先から別室に呼ばれた。


私はドキドキしながらいったい何だろう…
やっぱり、演技が下手くそだったかな…

と不安になった。

 

すると契約先から

『◯◯さん、素晴らしいです。』

との第一声から始まり、私を褒め称えた…

 

『今まで見てきたどの責任者よりもあなたが一番素晴らしい。』

(心中: え…そこまで…)

自分『有難うございます。□□さんのご指導のおかげです。今後とも宜しくお願いします。』

 

ほっとした…
これで、なんとか乗り切った…

 

変われないけど、演じることで乗り切れたんだ…
結果さえ出せば問題ないよね…

 

でもキツいな…別人に成りきるのは疲れるよ…
本当の自分じゃないから…

 

自分はどうしても自分のままでいたいと思うから…

偽りの自分じゃなくて、ありのままの自分でいたいよ…

 

それからも、頑張ったが…
でも、人不足なので、長時間労働は解消しないし、その状況で別人を演じ続けなければならないのは辛かった…

 

このままじゃ多重人格者になってしまわないかな…
精神が崩壊しそう…


なんか自分の中の遺伝子が拒否反応示してる…

一生こんなに無理して生きていかなきゃならないのかよ…

もう、肉体も精神も疲労困憊だった。

 

・・・


そしてついに恐怖の悪魔があらわれた…

 

・・・・・・・・・

 

契約開始から丸2年が経過し3年目に入り、ゴールデンウィーク直前に差し掛かっていた。

 

突然体のある部分が膨らんでいることに気が付いた…

あれっなんだこの腫れは、いつの間にこんなに大きく腫れたんだ…

 

手で押してみると体の中でコリコリする…
ん!しこりが出来てる…

 

帰って嫁に見せたら、嫁も驚いた様子で翌日の朝一番で近所の病院へ行った。

近所の医者に見せたところ、患部を押しながら唸った。

 

医者『ここまで急激に大きくなるのは危険です。紹介状書くので、もっと大きな病院で診てもらってください。』

 

数日後、大病院で検査結果を聞く

医者『ハッキリ言います。直径8センチの悪性です。』

 

がん…

 

嫁も驚愕している。
目の前が真っ暗になり、俺の人生終わった…

 

やっぱりこれは、遺伝子の抵抗なのか、遺伝子の仕業か…

どこまで、俺の足を引っ張るんだ、このくそ遺伝子が…

 

神様、仏様っているのか、いったいどうなってんだ…

やっとの思いでここまで生きてきたのに、俺にまだこんな試練を与えるのか。

 

俺は幸せになれないのか?
嫁を幸せにできないのか?

 

世の中不公平過ぎるよ…

いったい何の為に生きてんだよ…


俺何も悪いことしてないのに…

こんな仕打ち酷いよ…

誰にも迷惑かけずに、ただ真面目に生きてきただけなのに…

 

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